「スマートテクノロジーフォーラム(STF) 2020」開催報告

2020年9月30日(水)の午後1時から午後3時10分に渡ってスマートテクノロジーフォーラム(STF) 2020を「人生100年時代に向けて~健康長寿社会に向けた医工連携技術~」というテーマで2名の講演者を招いて開催致しました。
今回は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からZoomウエビナーを活用したオンライン開催となりました。

本フォーラムには卒業生、企業、地域の方など、約60名が参加され、質疑応答ではリアル感を出すために参加者から音声による質問をしていただいたことで、盛況のうちに終了することができました。
あらためて講演者の皆様と参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

今回のフォーラムでは、人生100年時代に向けて健康長寿に関する医工連携技術をテーマに取り上げ、講演会に先立ち、STF会長の三木哲也名誉教授より本フォーラムの開催趣旨、2件の講演内容について説明をいただきました。

最初の講演では、国立大学法人電気通信大学教授の狩野豊先生より「健康寿命を支える骨格筋を元気に保つには~筋細胞研究からの提言~」と題して、筋肉量の減少と持久性能力の低下が健康寿命などに直結することや、筋肉量を維持する筋細胞適応の分子メカニズムの解明など、分かりやすく紹介していただきました。

2つ目の講演では、東京慈恵会医科大学准教授の鬼頭伸輔先生より「うつ病治療の最前線~ニューロモデュレーション療法~」と題して日本国内の患者数のうち、約1/3は薬物療法では治療できず、新規治療法として脳刺激法の必要性と現状の治療方法、今後の研究開発の内容について紹介いただきました。

各講演終了後の質疑応答では参加者からいろいろな質問が出され、参加者の理解を深めることができました。
講演会終了後のアンケート結果をみると、講演内容全体の評価として9割の方が「非常に面白かった」「面白かった」と回答しており、身近なテーマとして有益であったという声をいただきました。

本フォーラムが健康長寿社会に向けた医工連携技術の現状と今後の発展を知ることで参加者にとって有益であったとすれば幸いです。