平成30年9月6日(木)の午後1時から午後5時30分に渡って、スマートテクノロジーフォーラム2018(STF2018)を「日本の社会を変える次世代自動車/EVと自動運転」というテーマで電気通信大学東5号館241大講義室にて開催致しました。
フォーラムには、卒業生、企業、学生、地域の方、約180名が参加され、盛況のうちに開催することができました。あらためて講演者の皆様と参加いただいた皆様に感謝申し上げます。
今回のフォーラムは、我々の生活に大きな影響を与え、一般の方に非常に関心の高い自動運転に関することをテーマに取り上げ、4名の講演者を招いて開催しました。
講演会に先立ち、STF会長の三木哲也名誉教授より本フォーラムの歴史と開催趣旨、4件の講演内容について説明をいただきました。
最初の講演では、国立大学法人電気通信大学教授の新誠一先生より「EV化とAI化と次世代自動車」と題して、最近の新聞記事やWebニュースを通して自動車のEV化、AI化の現状や自動運転の環境整備(法律、道路、保険など)の必要性などを紹介いただきました。
2つ目の講演では、株式会社オハラ 特殊品事業部 LB-BU LB課長の加藤高志氏より「次世代自動車向け電池技術 ~固体電解質材料LICGCTMとその応用~」と題してオハラの会社概要、ガラス・ガラスセラミックス技術、固体電解質材料、次世代自動車向け電池技術への応用検討例などを紹介いただきました。
3つ目の講演では、国立大学法人電気通信大学教授の稲葉敬之先生より「自動運転のためのレーダセンシング技術」と題して自動運転を実現するための認知手段である「電波センシング(ミリ波レーダ)」について安全運転支援、自動運転の現状と課題、電波センシング(レーダ)の難しさと現行ミリ波レーダ、次世代レーダ、電通大開発中のミリ波レーダ、今後の更なる高度化に向けた研究などを紹介いただきました。
最後の講演では、株式会社野村総合研究所 グローバル製造業コンサルティング部上級コンサルタントの守岡 太郎氏より「次世代自動車は社会に何をもたらすか?」と題して自動運転によって実現が期待される未来像、実現に向けての取り組みとハードル、現状と将来展望などを紹介いただきました。
各講演終了後の質疑応答では参加者からいろいろな質問が出され、活発な意見交換がなされたことにより、とても有意義な時間となりました。本講演会が、参加者の今後の仕事面や生活面においてお役に立つことができれば幸いです。
懇親会報告
講演会終了後に大学会館2階生協食堂へと場所を移し、ご講演いただいた3名の講演者、参加者、目黒会学術講演委員会委員と懇親会を行いました。三木先生の開会挨拶、田中電通大理事の大学側挨拶、新先生による乾杯の音頭ではじまり、参加者同士、講演者の方々とよりいっそう親睦を深める事ができました。懇親会の最後は水戸学術講演委員より挨拶と一本絞めで、お開きとなりました。