1963年に電波通信学科を卒業された飯島澄男氏が2025年 King Faisal Prize(科学部門(物理学分野))を受賞されました。
King Faisal Prizeは、サウジアラビアのキング・ファイサル財団が授与する賞で1979年に創設され、「アラブのノーベル賞」とも呼ばれています。イスラム研究・医学・科学・アラビア文学などの分野において顕著な功績のあった人物に授与されるものです。過去に1999年に科学部門で野依良治氏、2011年に医学部門で山中伸弥氏などが受賞しています。
授賞式は2025年3〜4月にサウジアラビアの首都リアドで行われる予定です。
飯島澄男氏は、カーボンナノチューブの発見と電子顕微鏡による極微構造の研究により、カーボンナノチューブの分野を確立し、基礎的な固体物理学と材料科学に大きな影響を与えました。1995年には第1回の「同窓会賞」を受賞されています。