2025年度目黒会関西総支部総会は、6月7日(土)に新大阪駅東口のエブリグランデ新大阪2階会場を主会場とし、Zoomによるオンラインを併用したハイブリッド形式で開催されました。主会場には電気通信大学の村松理事、目黒会の森会長、電気通信大学 坂本副学長他 来賓を含む20名が参加され、オンラインからは5名、計25名のご参加をいただきました。
総会に先立ち、電気通信大学の村松理事より「電気通信大学の過去・現在・未来」と題したご講演がありました。冒頭ではご同行された大槻理事のご紹介の後、東京都大学提案事業における不正に関する報告と、電通大のキャンパスがCM楽曲のミュージックビデオに登場したという明るいニュースについて触れられました。
続いて、昨年の総会での宿題の解答としての電通大の沿革として学科のニーモニック(略称)の変遷、学部から学類への組織変更、学類と専攻科の関係性、そして「デザイン思考・データサイエンスプログラム」について説明がありました。将来の展望としては、e-Nexus棟のオープンや共創進化棟の新築構想に触れ、人口減少による国立大学の存続危機が迫る中、電通大はデータサイエンスやAI分野の成長によって追い風を受けているとのお話でした。
その後、目黒会の森会長より、宮本新事務局長のご紹介、目黒会の新体制や各支部総会の様子、本年度のホームカミングデーの予定などの報告がありました。また、同窓会ラウンジの紹介や図書館利用サービスについてもご案内いただきました。
続いて、関西総支部総会が行われ、小島宣治総支部長(1971B)からのご挨拶の後、2024年度事業報告、収支決算、2025年度事業計画の説明がなされ、すべての議案が満場一致で承認されました。
第二部では、電気通信大学副学長の坂本真樹先生より「電気通信大学の知名度向上のための広報戦略について」と題したご講演をいただきました。ご自身の経歴紹介の後、「とにかく電通大を有名にしたい」という熱い思いを込めた広報戦略をご説明いただきました。
知名度の低さは伝えたいメッセージの伝達を難しくし、ブランド力とも密接に関係するため、広く学外を対象とした広報活動を展開されているとのことです。具体的には、交通広告(調布駅の副駅名標、車内広告、ラッピングバスなど)、キャッチフレーズ、コミュニケーションマークやキャラクターの活用例などをご紹介いただきました。
さらに、オープンキャンパス時のアンケートにおいて交通広告が大学名の認知経路として第3位だったことや、ブランド・イメージ調査の結果が全国平均に近づいていることなど、広報活動の成果についても報告されました。また、企業の人事担当者からの高評価がある一方で、ネット上での情報の拡散には課題があり、ポジティブなオンラインコミュニティの形成が重要であるとのお話もありました。
キャンパスを広告媒体として活用する施策やWebサイトの更新、研究成果のネット公開によるマスメディア広報につなげる「研究リリースシステム」など、多岐にわたる取り組みについてもご紹介いただきました。技術以外の視点からの講演内容は非常に興味深く、会場・オンラインの参加者双方からのコメントも寄せられ、総会は盛況のうちに終了しました。
その後、近隣の会場で懇親会が開かれました。初対面の方同士でも「電通大同窓生」という共通点により、年齢を超えて近況や思い出を語り合う和やかな時間となりました。
今回も前回同様、新大阪駅至近の会場を選定し、遠方からの参加も容易となるよう配慮しました。Zoomとのハイブリッド開催や会場選びについて、役員間で振り返りを行い、来年度以降、より多くの方にご参加いただける関西総支部総会の開催を目指してまいります。
最後に、ご来賓の皆様、講演を賜った坂本副学長、そして会員の皆様に深く御礼申し上げます。 (88C 美登路篤志/記)
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