2023年度目黒会関西総支部総会は6月10日、大阪市福島区にあるTATSUMI福島ビル1階会場での対面参加に、Zoomよるオンライン参加を加えたハイブリッド形式で行いました。会場の参加者12名、オンラインでの参加者8名、電気通信大学より田野学長と三浦理事、目黒会より森会長に、また他支部からのオンラインで3名ご来賓、総勢26名のご参加をいただきました。
総会に先立ち、田野学長よりご挨拶とご講演をいただきました。国の大学政策が大きく変わり、大型の支援が始まることに対する本学の対応方針、理系人材育成に関し本学は情報系人材育成の拠点を目指している点など、大学としてラストチャンスととらえて力を入れていることなどをお話しいただきました。またネット上の調査で本学の名前が有名になっている点は自大学へのプライドが高まっていると分析している点、建築家の隈研吾氏、タレントの「フワちゃん」が大学に来訪され、メディアでも本学のことが話題になっていることも紹介いただきました。
今回は大学から「総務・財務担当」の三浦理事にもお越しいただきましたので、ご挨拶をいただきました。三浦理事は電通大のご職務も3年経過、今までは同窓会活動には学長と研究担当理事が参加していたが、今後は総務担当理事も積極的に支部に出かけていき意見交換をしていきたい、とのお言葉をいただきました。
引き続き、目黒会森会長よりご挨拶と目黒会の活動方針と課題などについてお話をいただきました。2022年の体制を引き継ぎつつ、対面での委員会、会議を増強、大学と同窓会の連携を強化し同窓生へのサービスを拡充していく、また海外支部では中国が種々の事情で集まりにくくなっており「日本支部」を創設することになったこと、目黒会ホームページ内にラウンジと呼ばれる場所を提供し、写真やメッセージの交流を図っていくことなどのご紹介がありました。
その後、関西総支部総会を行いました。最初に小島宣治総支部長(1971B)より今後の総会のあり方として対面を復活しオンラインも併設していく方針が述べられました。2022年度事業報告、収支決算書および2023年度事業計画説明があり、全員一致で全議案が承認されました。
続いて特別講演として大阪大学大学院 人間科学研究科 特任准教授の宮澤友和様(1991J)より「人に寄り添うAIとデジタルクローンの可能性について」と題してご講演をいただきました。ご研究されているAIはディープラーニングやビッグデータによるAI構築というアプローチではなく、ツリー方式によるルール作成をベースとして人間の思考をモデリングしている。間違った判断をした場合でも検証ができることが特徴。DX(デジタルトランスフォーメーション)に加えてUX(ユーザー体験)にも強い構造であるなどの特徴をご説明頂いた後、応用事例としてチャットダイアログを使ったデモ、釣りをモチーフとした支援、ビジネス連携概念のデモ動画もご紹介いただきました。最終的なゴールとしては専門家の知能をネットワーク化していくことを目指す、などAI時代にふさわしいタイムリーなご講演をいただきました。
小休憩を挟み、会場参加者とオンライン参加者と合わせての懇親会を開きました。関西総支部 元総支部長の野々村欽造様(1966S)より乾杯のご発声をいただき開始しました。首都圏総支部 総支部長の竹田様にはご挨拶の後、スマートテクノロジーフォーラム(STF)推進のお話をいただきました。その他オンライン参加者の方からも順次ご挨拶と近況報告などをいただき、ハイブリッド形式での総会プログラムは終了しました。
続いて総会会場近くの居酒屋「ときわ福島店」に場所を移し、2次会を開催しました。田野学長、三浦理事、森会長のご来賓にもご臨席賜り、和やかな歓談の時間を持つことができました。名残り惜しい中、お時間となり散会となりました。
対面による総会開催は2019年以来4年ぶりとなり大変盛り上がった総会、懇親会となりました。ご参加いただいたご来賓の方々、会員の皆様に感謝申し上げます。
(H2ME 秋吉恒一郎/記)
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