[表彰]
2020年同窓会賞が決定

馬場 一憲 氏、川嶋 利幸 氏、2020年電気通信大学同窓会賞を受賞

同窓会賞の授与式は、本来ならば2020年4月6日(月)の入学式の終了後に引き続き行われる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で中止となりました。
2020年同窓会賞は1975年電子工学科を卒業された馬場 一憲氏と、1985年物理工学科を卒業された川嶋 利幸氏の2名が受賞されました。

同窓会賞の概要

電気通信大学は現在までに多数の卒業生を送り出しています。この同窓会賞は、世界の各方面で活躍している卒業生のうち、科学技術の研究業績ならびに社会貢献が特に顕著な方に、電気通信大学同窓会「一般社団法人目黒会」が「電気通信大学同窓会賞」を授与してその功績を称え、同窓生の方々にも広く認めていただくことにしているものです。1995年からこれまでに31人の方々が受賞されています。今年は2名の方が受賞されました。

受賞者:馬場 一憲(ばば かずのり)氏 プロフィールと業績

(経歴)
1975年  電気通信大学 電気通信学部 電子工学科 卒業
1979年  大阪大学 医学部 医学科 卒業
1985年  東京大学 医学部附属病院 助手
1987年  医学博士(東京大学)
1993年  東京大学 医学部 助教授
1997年  東京大学大学院 医学系研究科 助教授
2003年  埼玉医科大学 総合医療センター総合周産期母子医療センター 教授

(業績)
馬場一憲氏は、今や妊婦健診の定番でもある3次元超音波システムを本学で学んだ電子工学の知識を活かして独自に構築し、子宮内の胎児を立体的に表示することに世界で初めて成功されました。その後も欧米の一流雑誌で研究成果を発表し、同分野で初となる英文の書籍を出版するなど、優れた研究業績が評価され、日本超音波医学会から名誉ある松尾賞を受賞しています。
また、馬場氏が始められた「日本母体胎児医学会主催の産科/産婦人科超音波セミナー」は今年で10回を数え、日本全国から産婦人科医・助産師・臨床検査技師が集い、超音波診断レベルの向上に寄与しています。

受賞者:川嶋 利幸(かわしま としゆき)氏 プロフィールと業績

(経歴)
1985年  電気通信大学 電気通信学部 物理工学科 卒業
1985年  浜松ホトニクス株式会社入社
1997年  大阪大学 レーザー核融合研究センターへ派遣
2003年  工学博士(大阪大学)
2011年  電気通信大学 レーザー新世代研究センター 客員教授
2012年  浜松ホトニクス株式会社 大出力レーザー開発部 研究開発グループ長
2019年  同社 中央研究所 産業開発研究センター センター長

(業績)
川嶋利幸氏は、半導体レーザー励起固体レーザーの高出力化において永年の課題だったパルスエネルギー100J(従来の10倍)を超える最高出力117Jを世界で初めて実現しました。この高出力化技術は産業用レーザー加工において航空機・自動車用金属部品の強化・軽量化などに大きく貢献し、金属部材の成形加工では金型を使わずにすむため、コストの削減に将来つながっていきます。他にも、中性子発生の為の20テラワット全固体化超高強度レーザー、X線自由電子レーザーと同期する超高圧発生用200Jレーザー開発などすべてのプロジェクトにおいて、川嶋氏が中心的役割を果たしております。これらの業績に対して、レーザー学会業績賞、レーザー技術総合研究所泰山賞が授与されました。また、レーザー核融合技術振興会会長、プラズマ・核融合学会参与などの要職に就かれています。

<取材:広報委員会>