【好きな本】
「孤高の人（上・下）」（新田次郎著、新潮文庫）
私は兵庫県宝塚市で育ったため六甲山（その西端）はいつも目の前にありました。六甲山はルートが豊富で幼い頃からハイキングマップ（画像）を手に家族や友人と数え切れないほど上りました。電気通信大学に入学してすぐに知った先輩の「孤高の人」を書店で試し読みするとその冒頭は私の親しんだ六甲山でした。遠い東京で郷里の六甲山の山々が登場してきて正直「帰りたい！」と思ったことが今もよみがえります。卒業後は地元に戻って就職し、社員寮の行事に参加しました。それは何と「孤高の人」の冒頭の「六甲全山縦走」（画像）でした。縦走の後半は真っ暗な山道をヘッドライトや懐中電灯を持って歩きます。そのゴールは実家の宝塚です。結婚で退寮するまでなんども歩きました。結婚後も（軟弱なトライですが）途中泊や六甲山（一部分）縦走で歩いています。「孤高の人」はとても思い出深い本です。

ハイキングマップと六甲全山縦走大会の記録