小鳥来る‘２５「四十雀（シジュウカラ）」

作者

時田 清（1968 応用電子工学科入学）

作品紹介

今年も庭に四十雀がやってくる季節になりました。それも初日から番いで巣箱を覗き込んでいました。
「小鳥来る」は、秋の季語で、庭先、ベランダ、公園など、人の近くにやってくる小鳥の様子を表すことが多いです。「渡り鳥」も秋の季語ですが、「小鳥来る」はより人の身近な場所に現れる小鳥に焦点を当てた季語として区別されることがあります。
掲句は、人口に膾炙した与謝蕪村と高浜虚子の長子、年尾の作品です。これらの句からは、里に下りて来る小鳥らを待つ人々のうれしさなどの心情が良く伝わってくると思います。

今年は、我が家の庭から四十雀の巣立ちが見られることを期待しています。