


ギャラリー
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【桜】?春のうららの隅田川~?
掲載:2025年3月31日
投稿者
時田 清(1968 応用電子工学科入学)
投稿写真紹介
隅田川の千本桜、昨日は隅田公園桜まつり。掲句は朝日俳壇入選作であの“?春のうららの?”の「花」をモチーフに詠んだもの。
⇒『源氏物語』の研究者として名高い玉上琢弥氏が胡蝶巻の歌「春の日の」*の解説の中で、滝廉太郎の作曲で今も歌われる「花」の作詞は武島羽衣だが「春のうららの隅田川上り下りの舟人がかいのしづくも花と散るながめを何にたとふべき」はこの歌*によったのである(『源氏物語評釈五』P224)と指摘している。
* 胡蝶巻は光源氏が築いた六条院の春の御殿が舞台で、その女主人である紫の上が船を池に浮かべて船楽を催し、そこに秋好中宮付きの女房を招待し春のすばらしさを見せつける趣向(春秋優劣論)になっていて、(中略)春を讃える和歌を詠じた(中略)その最後の歌こそが「春の日のうららにさしていく船は棹のしづくも花ぞ散りける」(「花」と『源氏物語』2015/3/13吉海直人(同志社女子大教授)とのこと。