ギャラリー
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「古代蓮と埼玉(さきたま)の津」を詠う
掲載:2024年8月21日
作者
時田 清(1968 応用電子工学科入学)
作品紹介
行田市の【古代蓮の里】で千四百年以上前の地層から出てきた種が発芽した(と言われている)蓮が今年も咲いた。蓮は花の中心部の花托=果托の形状が蜂の巣に似ていることから「はち巣」→「はす」との説も。掲首はNHK短歌大会入選作。
この周辺は古代のロマンに満ちている。【さきたま古墳群】略。
【万葉遺跡小埼の沼】戦国時代の忍城主安部某が万葉歌二首を引き合いに小埼沼に違いないと評したと伝わっている。地元では「古代東京湾の入り江の名残で万葉集の埼玉の津ではないか」と言われてきたが関東ローム層の上なので可能性は低いという説が有力。近年「埼玉の津はさきたま古墳群への房州等からの石の運搬や秩父で採れた銅=和同開珎の京への献上の際等に使われた河川*交通の要所⇒津」と論じる研究者もいる(松浦茂樹編著「埼玉の津と埼玉古墳群」)。
*古代より荒川は洪水の度に流路や扇状地が変わり利根川との合流点は次第に東京湾側へ南下。