chofunetwork26-2
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39今年の5月連休に東日本大震災の復興状況を見学するため、三陸海岸をドライブしてきた。動機は、津波による破壊とその後の復興状況はどうなっているのかを実際に自分の目で見て確かめてみたかったのだ。仕事柄よく中国へ行くが、日本及び中国の報道の偏見を痛感している。私は中国にここ10年で70回ほど仕事のみならず旅行でも訪問したが、一度も反日感情にあったことがない。一般庶民は非常に友好的であった。やはり自分の目で見ることの大切さを実感している。震災発生当時は同じ日本人として何か自分にできることはないだろうかと募金はしたが、普段の忙しさにかまけてそれ以上のことはしてこなかった。周りにはボランティア活動に参加する人もいて偉いなあ、他に自分のできることはないかなあとも考えていたのだが。コースは盛岡から宮古に出て浄土ヶ浜に宿泊、翌日は三陸海岸沿いの国道45号線をひたすら南下して、釜石→大船渡→陸前高田→気仙沼→南三陸町→松島と200㎞を一気に一日で走破した。津波の傷跡は思っていた以上に残っていた。地面そのものは痕跡が少ないが、明らかに以前家が建っていたような所は平地になっていたり、新築の家が建っていたりする。海岸線国道ゆえ特別寄稿三陸海岸の復興の現状 小柳 洋 昭和53年機械工学科卒

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