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30調布ネットワークVol.26-2情報通信研究機構・本部当日午前中はNICT(独立行政法人・情報通信研究機構)を見学した。NICTは一般的にはあまり知られていないが、もとの郵政省電波研究所をルーツとする(独法)通信総合研究所と総務省特殊法人 通信・放送機構が平成16年に統合され、(独法)情報通信研究機構として発足したものである。現在は前身機関の機能を維持・拡充するとともに、近年ますます高度に発展する情報通信に関する基礎技術の研究開発を行ない社会に還元することを主な使命としている。施設は東京都小金井市の本部のほか、全国11ケ所に各種の研究所や送信所などを配置し、職員約930名を擁している。今回は小金井市のNICT本部を見学する機会を得て、参加者はそれぞれ興味深く施設内を見学した。入館後すぐにプレゼンルームに案内され、NICTの概要説明(ビデオ)を視聴したあと、敷地内の予定された施設を係員の案内で順に巡るツアー形式で見学した。NICTは日本の標準時刻を電波と回線で全国に発信(時報) する業務を公的業務のひとつとして行なっている。その基となる時刻はいわゆる「原子時計」と呼ばれる機器により正確に計時されており、展示室にはその模型が展示されていた。実物は施設内に複数個あり、あらゆ9月18日(木)の2014年STF講演会(詳細は前稿参照)に引き続き、翌日STF見学会が行われ、講演会の主要テーマである「ビッグデータ活用のインパクト」に関連して、今回は例年とほぼ同数の24名が参加して、東京近郊にある2ヶ所の施設を見学した。見学会報告スマートテクノロジーフォーラム(STF)2014る障害に備えた厳重な安全管理のもとで稼働しているとの説明があった。また別の展示室では、携帯電話や電子機器などから一般国民の安全を確保するために、電磁波が人に及ぼす影響を、人体の部位やサイズ(身長など)ごとに人体モデルを使ってあらゆる角度から計測する研究の紹介があり、私たちに身近な例として興味深く拝見した。また、情報通信関連では、近年のネットワー標準時システムに使用する原子時計

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