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27参考DOMINGO(データ指向型モビリティ情報生成グループ)http://www.cps-project.sakura.ne.jp/domingo-web/index.html図1 インターナビのデータから判った発災時の石巻市の超渋滞現象はじめに最近では、私たちの日常をより豊かにするために様々なデータを活用することは、ごく当たり前のこととして生活の中に溶け込みつつあります。一例として、センサ付きのマグカップを使い、カップに注がれた飲料の糖度や脂肪分、カロリー量などのデータを測定して日々の健康管理に役立てることや、ファッショナブルなジュエリー形状のUVセンサによって自分が浴びた紫外線量のデータを測定・記録し、美肌対策をするといった活用方法も出てきています。金融や農業、都市の治安維持などの分野でも様々な形でデータ活用が進められており、その結果として世の中に存在するデータ量は爆発的に増え続けていますが、それらのデータの多くはセンサやテキストデータなどの非構造化データであり、今後はそうしたデータをいかに活用して新たな価値を創出するか、ということが求められてくると考えられます。社会ソリューション事業への注力とビッグデータによる価値創造これからの世界経済を俯瞰すると、世界人口の増加や都市化率の上昇により、エネルギーや食糧、水などの需要が大きく高まると見られています。しかし、それらの資源は有限であるため、今後はいかにそれぞれを効率的に利用するかが世界的な課題となっています。NECはこれまでにも、海底ケーブルから宇宙の衛星に至るまで、様々な社会インフラを支えるソリューションを提供した実績を有していますが、今後はそれらのインフラをさらに高度化させることで、先に述べたような社会課題の解決に貢献したいと考えています。それがNECの注力する“社会ソリューション事業”であり、ビッグデータはその中核となる事業領域の一つと考えています。ビッグデータによる価値創造のプロセスは、まず多様なセンサによって世の中の情報を収集し、そのデータを蓄積・分析することで将来起こりうる事象を予測、その予測に基づいたビッグデータによる価値創造 ︱ 最先端の分析技術とその活用例 ︱日本電気株式会社 ビッグデータ戦略本部 本部長 中村慎二スマートテクノロジーフォーラム(STF)2014

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