chofunetwork26-2
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19企画・歓談会を行う。「報告」と称する記録を残す。平凡だが、力むことなく回数を重ね、報告も蓄積しつつある。例会とは別に正月には初詣があり、当初は何回か成城から世田谷通りを経て明治神宮まで歩いたものだが、近年は、1月例会を兼ねた各地の七福神詣でが定着している。年1~2回程度は一泊の遠征も行っているが、ここ数年間では手抜きした年もある。参加人数は当初14~15人程度の時期もあったが現在は6~10人程度が多い。第1回はH17・1月の「新百合・弘法松~生田緑地」。H26・8月の「霧が峰」を以て実に第108回を達成している。推進員として企画・ガイド・記録を脈々と続けている。先ず目的地、コースを設定し半年程度まとめて提案する。当初は各種ガイド本、パンフが提唱するコースそのままとすることもあったが、目ぼしい所を歩き尽くすと、“知る人ぞ知る”、一見地味だが有名な文化財、各自治体自慢の散策路等を探しコースに纏めあげる。楽しくも苦しい作業だ。私が30年以上愛読し教科書としてきた雑誌「新ハイキング」の諸記録、TV映像、新聞記事、が有力なトリガー、HPで情報補完、地図をスクロールし近隣地域を想い、コースへの取り込みを模索する。主たる目的地・コースは各例会を通して重複しないこと。各コースを繋ぐと、例えば、“河口から源流まで”、“自宅から高尾山まで尾根通し歩き”等の記録になり得ることも織り込む。例会に先立ち下見をするケースが多い。路線バス、乗り継ぎ等、乗り場不案内で数少ないバス便を逃してしまう。市街地は意外に見通しが悪いもので、コースの見落とし、誤認で道に迷うリスクは山道より余程大きい。これらの懸念がありそうな処は下見をする。下見では土地の人の話を聞くのが最善策。土地勘が醸成され親しみが増し、本番でもより深く風情を味わう事が出来る。山歩きと全く同じだと思う。トイレ確認は今や常識だが、もう一つ苦労するのが談話会会場。 通常夕刻には帰宅出来るよう終点に到着するのは15時~16時頃、ファミレスを除きこの時間帯にアルコール+簡単なおつまみ程度で談話会に使えそうな店は郊外には意外と少ない。このためコースを見直したり、帰途の途中下車を計画したり、手こずる。当日の天気判断、「気楽・・・」とは言ってもやはり天候次第、雨天強行は避けたいが皆予定を持つ身、ぎりぎりまで読み、最終決断は前日11時発表の気象情報による。急変時の中止、強行、どちらにしても判断(勘)が当たった時は正にしてやったりの気分。集合時最初の話題は気象談義で盛り上がることもしばしばだ。当会の大きな特徴は「報告」である。気象、世相、岡目八目、景観、エピソード、行動記録、談話会会場、etc を1600字前後で記述する。「報告」と写真集は一同の想い出ばかりでなく、時代のほんの一端でも切り取れれば、と欲張っている。私にとって推進員とはささやかだが活力維持にはもってこいの道楽だ。「気楽な散歩」は継続する程面白くなるであろうことを願いつつ、皆さんに迷惑をかけずに済む限りこれを楽しめたら、と念じている次第だ。写真2 第2回「多摩よこやまの道」にて旅の感動体験記特 集

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