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15欧州、とりわけ地中海に面したラテン諸国は、豊かな歴史、自然、文化が共存し、魅力にあふれた旅行先です。私はその魅力に惹かれて度々ドライブ旅行に出かけ、通算1万キロ以上走行しました。これまでの経験から、南欧ドライブ旅行の魅力とノウハウについてお話しします。なぜ南欧か旅行の楽しみとは何でしょうか。特別なアクティビティやイベントを楽しむケースを置いておけば、基本は自然景観、歴史(伝統、街並み、建造物)、食事、そして人との触れ合いではないでしょうか。南欧はこれらすべてが高いレベルでバランスよく存在するうえ、治安やインフラの面でも問題が少ない地域です。それでいつも南欧に足が向いてしまいます。なぜドライブ旅行かパリやヴェネチア等の定番観光地も良いですが、実は都市から離れた田舎にこそ見逃せない南欧ドライブ旅行の魅力高橋真之平成4年電子工学専攻修了場所がたくさんあります。日本の欧州旅行ガイドには電車で行けない観光地のことはあまり書いてないのです。それらの見どころの多くは公共交通機関で訪れると非常に時間がかかり、現地での移動も不便です。レンタカーなら好きな時に好きなところに移動し、好きなところで止まって風景を楽しむこともできます。荷物を運ぶのもホテルを探すのも楽です。制約なく自由に動けるのがレンタカーの魅力です。コース選び前提として現地6~10泊程度の旅行を想定します。もちろん長い分には問題ありません。訪問地を選ぶコツは「国」でなく「エリア」で考えることです。出発点と終着点は同じである必要はありません。同一国内別都市での乗り捨てはもちろん、隣の国で返すこともできます。片道レンタルによりコースの自由度が高まります。一日の走行距離は300キロ以内が目安です。「自然」と「歴史」の両方の見どころを組み合わせると飽きません。日程特に狙っているイベント等がなければ、日が長くバカンスシーズン前の、5月(山岳の場合は6月)から7月15日前後までがお勧めです。フランスの革命記念日7月14日以降はバカンス客で宿も観光地も込み合いますが、その前ならホテルは飛び込みでも取れるでしょう。準備出発までに国際免許証を取っておきます。旅行ガイドと地図は適切に選びます。日本で出ている欧州旅行ガイドは車でないと行きにくいスポットはあまり書いてありません。日本語版がないのですが、緑の表紙のミシュランのガイドやロンリープラネットがお勧めです。洋書の書店や通信販売で買えます。地図もミシュランが定番です。風景の良い道が緑色に塗ってあり、ルートプラン作りに便利です。旅の感動体験記特 集

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