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8調布ネットワークVol.26-2平成26年6月に閣議決定された「日本再興戦略(改訂2014)」、「科学技術イノベーション総合戦略2014」[10] 、「世界最先端IT国家創造宣言」[11] 等によれば、「超高齢化・少子化社会への対策」、「生活資源対策」、「環境資源対策」、「安全・安心社会の構築」、「持続可能な社会の実現」など、近未来の社会が抱える諸問題の解決に向けて、ICT技術の高度化や関連するイノベーションの振興が重要とされ期待されています。そして、それらに対応できるシーズや人材・知財リソースを本学は有しており、社会が求めるソリューションを発出して行ける好位置に本学はあると思います。ただそれには、いくつかの解決すべき課題も本学には存在しており、それらを学長のリーダーシップと学内構成員の意識改革をベースに克服し、学外有識者を含めた学長直轄の企画・評価組織からの提言も受けながら、好循環のPDCAサイクルを回す、と言う構想が本学の考えている機能強化戦略の中枢です。この取り組みにより、教育研究機能の更なる高度化と国際化を図り、もって本学の存在価値を高めて行こうと考えています。最後に少しグローバル化の進む中、我が国が持続的な発展を遂げるためには世界を先導するイノベーションが必須であるということは論を俟たないと思います。冒頭に引用した安倍総理の「大学力は国力そのもの」論も、イノベーションを生み出す場として、またイノベーションの担い手たる高度人材の育成場所として、大学に大きな期待が寄せられていることの現れと言えます。そのような中で大学は、社会全体が時間軸に関してどう動いているか、どう動くべきかを冷静に考察し、いわゆるチューニング機能を最大限に働かせて、守るべきところは守り、変えるべきところは変えて新しい大学像を作ってゆくべきだと思います。しかし、社会は、時に、社会の変化に大学は対応しきれていないとの過度のいら立ちを示し、それが政治主導で事を進めようとする気運に発展して、大学自身が冷静に進めようとするチューニング行動をきわめて困難にしていると感じられる場合も、正直なところあります。守るべきものは何で、変えるべきところは何処なのかを、冷静に判断する力を身に付けたいと思っています。参考[1] http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/06/1321798.htm[2] http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1342082.htm[3]http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/[4] http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/[5] http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/attach/1340416.htm[6]http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/honbun2JP.pdf[7]http://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/detail/1336379.htm[8]http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/sokushinhi/[9]http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/11/1341852.htm[10]http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/2014/honbun2014.pdf[11]http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20140624/siryou1.pdf

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