chofunetwork26-1
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6調布ネットワークVol.26-1これまで6年間、卓越した手腕で電通大を導いてこられた梶谷前学長の後任を務めることは過ぎた光栄とともに責任の重さを痛感しております。ただ、この立場に就いたからには、学内外の皆様のご支援ご協力を乞うて、本学のますますの発展に全力を尽くす所存です。どうかよろしくお願い致します。確かなビジョンと一貫した戦略性本学は昨年度、研究大学強化促進事業に選ばれ、世界トップレベルとなることが期待できる大学の一つとして、集中的な研究環境改革による研究力強化の取組に対して、複数年に渡る支援を受けることになりました。これは、これまで進めてきた改革・改善に基づく誇るべき成果の一つと自負されるところです。しかし翻って考えますと、更なる強化・充実への期待と責務が公に課されたということでもあって、責任の重大さを改めて感じております。今回の強化促進事業への採択理由の第一は、言うまでもなく、客観的指標から見た本学教員による研究成果創出力の高さです。文部科学省が行った「ミッション再定義」においても、本学の特性に関して「光学(オプティクス)分野における我が国の研究拠点として、世界の最先端研究をリードする」、「情報学基礎、通信・ネットワーク工学、計算機科学、ロボティクスをはじめ、工学の多くの分野における高い研究実績」という記述がされています。ただ、今回の事業採択に至るには、もう一つ重要な要素があり、それは、揺るぎのないビジョン「UECビジョン2018」の下で進めてきた幾多の改革・改善における本学の一貫した戦略性(経営3戦略=知のボーダレス化、連携と協働、開放性と透明性)が認められ高い評価を引き出したのだということです。「確かなビジョン」「一貫した戦略性」の重要性を再認識した今回の貴重な経験は、これからも、本学の行動指針の一つとして銘ずべきと思っております。国立大学を取巻く情勢文部科学省は、これまでの一連の提言・指針を踏まえて、今後の国立大学改革の方針や実施方策をまとめた「国立大学改革プラン」を平成25年11月に発表しています。このプランでは、「国立大学に自主的・自律的な改善・発展を促す仕組みの構築」と「持続的な競争力を有し、高い付加価値を生み出す国立大学群の形成」を学長就任にあたって電気通信大学長 福田 喬羅 針盤

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