chofunetwork26-1
50/53

48調布ネットワークVol.26-1平成25年も昨年に引き続き第16回同期会を11月11日に東京原宿の水交会で開催した。出席者は10名、皆80歳台後半の米寿を迎えたかこれから迎えるかの高齢者達である。省みれば昭和23年6月三期技術専攻科を卒業し戦後の貧しく厳しい時代を乗り切り、更に技術革新時代を担って来た技術者の集まりである。従って連帯感は強く、また仲間意識から、「元気なうちに同期会は毎年実施しよう」と遠路はるばる上京したのである。定刻通り司会・進行の木戸幹事の発声で黙祷から乾杯を行い、その後議事に入った。幹事役を務める藤山・美細津・星野及び木戸の各氏から経過報告があり、そのあと永年幹事を実施している担当者の事務処理の軽減について検討がなされた。また、次期の幹事についても同期生の居住する地理的な要因もあり、来年もまた現行の体制で実施して行く事になった。更に、同期生の高齢化に伴い同期会出席者の漸減に対処する為、全国各地区毎に担当者を定め同期生相互の連絡を綿密にする事にした。因みに九州地区は私伊藤浩二郎・中国四国地区は伊藤宗和氏・関西近畿東海地区は木戸昭治氏及び関東東北北海道地区は星野氏が担当し纏める事になった。次回の第17回同期会の実施については、平成26年11月10日(月)と定め水交会に予約を行い議事の大半は終了し、写真撮影・会食及び懇談に移った。なお、今回の出席者が10名と少なかったのは逝去した方が1名・体調不良の方が4名、更に親戚にご不幸が急に発生し欠席となった方が1名と色々と事情が重なった為であり止むを得ない事であった。終わりに、同期会の連絡事務・名簿作成及び三期技術専攻科第16回同期会の実施報告熊本市在住 伊藤浩二郎クラス会だより参列する盛大な慰霊法要を行ってきました。しかし歳をとるに従って亡くなる者が増え、残っている者も皆90歳前後になりましたので、もうそろそろ潮時だと考え、平成25年10月30日11名が集まった上野クラス会を最後に、66年間続いてきた我々のクラス会を閉会することにしました。ただし本照寺での同期生の永代供養は、この先も三浦住職が毎年6月6日に行い、その後はご子息が引き継いでいただけるとのことです。大正デモクラシー末期に生を受けた私たちは、自由主義を謳歌した昭和初期に幼少期を過ごしましたが、長ずるに従い次第に思想言論統制が厳しくなり、ついには軍靴の響きが世論を圧倒した末に無謀な戦いを始め、多くの犠牲者を出して惨敗しました。幸い生き残った私たちは戦後の混乱期を何とか生き抜き、自由で平和な生活を満喫することができましたが、最近克って私たちが通った忌まわしい道を再び辿りそうな気配が見え隠れして心配です。これが老いぼれの取り越し苦労であれば良いがと願いつつ、敗戦体験者「一高一期クラス会」の閉会報告とします。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です