chofunetwork26-1
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21転職について書いて欲しいという依頼で引き受けたのですが、まず誰を読者とするか考えてみると、たぶん卒業生で歳は40以上、現在か将来転職を考える人ということではないかと思います。また会社や組織に属していて経営者ではない人が、その会社を辞め、別の会社に移ろうとしている状況で、知人に請われて会社を移るのは、対象としておりません。その昔、筆者が実際に初めて転職をする時は、相当の覚悟でしたが、何度かのバブル崩壊や金融機関の倒産で転職が当たり前というか、いつ企業倒産やM&Aで転職しなくてはいけなくなるか、大変な時代になってしまいました。転職の動機と目的を見つめ直す。転職について最初に考えなくてはいけないことは、なぜ転職をするのか、その動機と目的(なぜ新しい会社に行きたいのか、または辞めなければならないかということ)を、じっくりと考えてみる必要があります。会社を辞めるとは、会社都合か自己都合しかなく、職場環境が希望と違うとか、給与が少ないとか、倒産とか、理由は色々ですが自身で解決しなくてはいけない問題なのです。目的によってどのような会社が転職先として良いのかが違ってきますし、満足度も違ってきます。年代ごとの期待値と自己評価を比較。次に転職先へ入るためには、自身の年齢でどう期待されているか、特に中年以降は自身の入社によって、どのようなメリットがあるかということをしっかり認識しておくことが必要です。20代の転職は将来価値で判断されますが、30代以降は即戦力で判断されます。しかし自分も含め、なかなか自分の年で、その年代を会社がどう期待しているかは、実感できないものです。期待と実績が一致していれば、たぶん転職をする必要もなく活躍しており、期待以上であれば経営者ということもありえます。多くの失敗は、その差を認識していないことから起きてきます。そのためには、できるだけ色々な人に相談し、経験談と第三者評価を聞き出すことが必要です。もちろん転職先を探すために、今までの幅広い人脈と行動力が必要になります。 プライドに捉われるのはマイナス。折角転職ができても、一度“癖”を付けると、すぐに転職をしてしまいがちです。厄介なのは前職でのプライド(一番悪いのは大会社に在籍したというプライド)です。転職先が知人の会社であっても一から実績を作る必要があり、プライドの上に立っていては新しい評価にマイナスになってしまいます。中年以降の転職は、今まで以上に頑張る必要があるのです。体力と気力の維持も成功の鍵。転職は相当の体力と気力を使います。若いうちは馴染むのが早いですが、中年過ぎの転職は、何があっても頑張る、耐えるという気力が必要です。転職して1ヵ月や半年で辞めてしまっては時間の無駄になってしまいます、最初から最低何年在籍するかを決めておいても良い位です。転職を成功するには、①転職目的を明確に(できれば数値化する)経験から見えてきた転職成功への心得松下雄二(76年P学科卒)大転職時代の心得を伝授 セカンドキャリアの探し方。特 集

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