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18調布ネットワークVol.26-1新卒で入社した会社で定年を迎えることの方が珍しくなりつつある現在、世代を問わず「転職」という転機は誰にでも訪れる可能性があります。いざ、その場面に直面した時、冷静に的確な行動がとれるように、円満退社から再就職までのプロセスに沿って知っておくと役に立つ心得をまとめました。ステップ ❶退職の理由を整理する現在の日本経済は不安定で、ようやくアベノミクスで景気が上がり気味と一部の大手では言われているものの、中小企業をはじめまだまだ苦しい状況にある会社が少なくありません。このような時には、自分の能力と会社の期待が乖離していたり、思い描いていたキャリアプランの実現が難しいと思えたり、さまざまな理由で精神的に厳しい状態に追い込まれることがあります。表1には、直接的に退職に至る動機をまとめました。間接的な理由としては、企業合併による職場替え、事業改廃による配置替え、倒産などが考えられます。漠然と「転職」という言葉が頭に浮かんできたら、退職を決意する理由をもう一度整理してみましょう。ステップ ❷家族と職場に意思を伝える家族への相談は早目にしておくべきでしょう。お子さんの教育資金や日々の生活費をどのように充当するか検討が必要です。失業保険は貯金ではありません。税金はかかりませんが、転職先が決まるまでの期間をまかなうには決して十分とはいえません。退職金についても実際に受け取れる額を早めに聞き取っておくことが必要です。年金か一時金かを選択できるケースもありますからその点も確認しましょう。表2に、各職場などへの相談概要をまとめました。現在勤務している会社が、転職後の顧客となる可能性もありますから、「喧嘩別れ」ではなく「円満退社」となるように、自分の意思を冷静に、根気よく職場の人々に伝え、理解を得る努力が必要です。ステップ ❸ 退職手続き退職に際して必要な主な手続きは表3のとおりです。将来の人生設計に年金は大切です。厚生年金や企業年金など、おろそかに聞くようなことをせずに、疑問を感じたらその場で解決するようにしましょう。手続きの不備は、将来年金が受け取れなくなるといった重大な損失を招く恐れがあります。表4は退職前に受け取るべき主な書類です。退職までに受け取れなければ、後日、郵送で自宅まで送ってもらうよう手配を依頼しましょう。円満退職から再就職までのノウハウを紹介転職ステップ講座調布ネットワーク編集委員会編

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