chofunetwork26-1
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16調布ネットワークVol.26-1るわけですが、これにピッタリした求人募集はなかなかないのが現実です。坂本 40代以上になると、自分たちの考え方や生き方が決まっています。でもそれらが企業の要求するものとマッチングすると即戦力になりますよね。津田 35、36歳までなら給料もそんなに高くないので、結構マッチングする可能性はあります。その年を超えると、管理職をやってる人もいるのでなかなか合わない部分も出てくる。35、36歳まではキャリアアップを目指して積極的に転職する人も少なくありませんが、特にソフトウェア系では36歳を過ぎると厳しくなります。転職希望の相談があると、目黒会ではまず電通大OBが経営者である会社に一斉にメールを送るんです。「こういった転職希望者がいるんですけどどうでしょうか」と。そうすると企業から反応があったりするんです。人脈をフル活用するしかない。転職前の給与や役職などに捉われ過ぎるのはマイナス。小柳 私は中小企業からの転職組なんです。生涯賃金もほとんど変わりませんし、世の中を見る目がかなり変わりました。転職してよかったと思います。そんな私が思うのは、今の若い人たちがずっと同じ会社にいることは今まで以上に厳しくなると思います。中途でそういった人材を求める企業は必ず光ったものを持っていますから、若い人がそういった所にチャレンジすることは面白いと思います。大竹(幸) 企業の中で転職を希望しているけれど踏み出せないという人たちが結構多いと思います。そこで例えば目黒会などのように実績があるところの支援を受けられるとなれば、相談したいと思う人も多いのではないでしょうか。転職の成功例はそれほど数がないものですから。どこに相談に行ってよいのかなかなかわからないし、そのような場所がないのですよ。大竹(美) 今、転職希望して目黒会に相談に来ている人が24名います。その中で、現在一緒にマッチングを進めているのが4名くらいです。相談後に音信不通になる人もいますが、その理由は勤務地がこの近辺でないため、調布まで相談に来るのが容易ではないからでしょう。坂本 転職者には、何より“やる気”が大事だと思います。50代も、60代もやる気が大事。やる気がないと、採用する方も躊躇しますよね。津田 転職しようとする動機の1つに人間関係がうまくいかないことがあります。大手企業の場合だとある程度、3~5年我慢すれば上司が変わることが多いけれど、中小企業では長年合わない上司の下で働かざるを得ない場合がある。それで辞めたという話を結構耳にします。大竹(幸) 私の場合転職先を探すときに、対象をあまり狭めたくなかったので、自分のキャリアを絶対活かせないと嫌だとか、お金はある程度もらえないと嫌だとか、職位は管理職以上じゃないと嫌だとか、そうした条件にはあまりこだわりませんでした。条件にこだわり過ぎると、転職する人にとって転職先の範囲を狭めてしまうのではないでしょうか。坂本 家庭を持っていて子どもを養育しないといけないなら、収入について女房に相談するのは必須なことだと思う。いくら好きなこととはいえ、給料は安くてもいいよというのはなかなか難しい。前の会社では早期退職という制度があって、大手はそれがあるから多少給料が安くても我慢しようかな、とか思うんですけれど。早期退職がなくて一般的にパッと辞める時には、退職金がそんなにあるわけでもないので、収入というのは必要だと思います。大竹(美) 私は目黒会に来る前にP社にいたんですけど、中高年の再就職支援をしていました。そこから私が行ってたのは光学機器メーカーの会社で、埼玉県の小川から岩手県に工場が引っ越したのに伴って、それについて行けない人の再就職を支援していました。私ともう1

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