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11電気通信大学同窓会賞陳傑氏は中国から電気通信大学への留学生であり、大学院博士後期課程を修了後、情報システム学研究科助手、助教授を歴任し、2001年に中国科学院微電子研究所教授に就任、同研究所通信マルチメディアSOC研究室主任教授として現在に至っています。陳氏の専門は情報通信システム用信号処理技術であり、電気通信大学在職中に当時の新技術であったワイドバンドCDMA(Code Division Multiple Access)の研究開発プロジェクトに従事し、ベースバンド処理部の信号処理回路を実現するなど大きな業績をあげています。中国科学院微電子研究所において、GPS受信LSI、マルチメディアプロセッサー、帯域圧縮など情報通信のキーとなる信号処理技術の研究開発に従事しています。これらの研究を通して、100以上の学術発表、80件以上の特許申請を行っています。また、中国政府の863先端研究開発国家プロジェクトを含む種々の研究プロジェクトに貢献しています。一方、陳氏は2004年に株式会社Superpix Micro Technology社を創業し、中国初の携帯電話カメラ200万画素CMOSイメージセンサーチップを開発しその商品化を行うなど、研究開発型ベンチャー会社の起業に成功しています。同社の最近の成果として、中国初の1,200万画素CMOSイメージセンサーチップの開発に成功し、ビジネスでもトップ企業となっています。経歴1991年電気通信大学大学院博士前期課程修了1994年電気通信大学大学院博士後期課程修了1994年電気通信大学 情報システム学研究科 助手1998年電気通信大学 情報システム学研究科 助教授2001年中国科学院 微電子研究所 教授2004年Superpix Micro Technology社を設立、代表取締役現在中国科学院 微電子研究所 通信マルチメディアSOC研究室 主任教授受賞・表彰歴2001年中国科学アカデミー 優秀百人科学者受賞2003年中国政府 留学帰国学者成就賞2004年中国政府 国家自然科学基金傑出青年表彰2008年北京市政府 北京市青年創業者傑出貢献賞2009年中国国務院(首相府) 優秀科学技術者特別手当受賞電気通信大学同窓会賞とは電気通信大学は現在までに多数の卒業生を世界に送り出しています。世界の各方面で活躍している卒業生のうち、科学技術の研究業績ならびに社会貢献が特に顕著な方に、電気通信大学同窓会「一般社団法人目黒会」が「電気通信大学同窓会賞」を授与してその功績を称え、同窓生の方々にも広く認めて戴くことにしているものです。これまでに24人の方々が受賞されており、平成26年度は、陳 傑 氏が受賞されました。陳 傑 氏

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