[表彰]
陳 傑氏、平成26年度同窓会賞を受賞

陳傑氏 1994年電子工学専攻博士課程

H26年度同窓会賞授与式と、受賞者の陳傑氏の記念講演の模様はここをクリックでご覧になれます。
記念講演会のビデオはここをクリックでご覧になれます。

◆経歴

1991年   電気通信大学大学院博士前期課程修了
1994年   電気通信大学大学院博士後期課程修了
1994年   電気通信大学 情報システム学研究科 助手
1998年   電気通信大学 情報システム学研究科 助教授
2001年   中国科学院 微電子研究所 教授
2004年   Superpix Micro Technology社を設立、代表取締役
現在     中国科学院 微電子研究所 通信マルチメディアSOC研究室主任教授

◆受賞・表彰

2001年   中国科学アカデミー 優秀百人科学者受賞
2003年   中国政府 留学帰国学者成就賞
2004年   中国政府 国家自然科学基金傑出青年表彰
2008年   北京市政府 北京市青年創業者傑出貢献賞
2009年   中国国務院(首相府) 優秀科学技術者特別手当受賞

◆主な発表論文

[1] “On the Smallest Absorbing Sets of LDPC Codes From Finite Planes”, IEEE Trans. on Information Theory, Vol. 58, No. 6, 4014-4020, June 2012.
[2] “Further Results on the Stopping Distance of Array LDPC matrices”, IEICE Trans.on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, vol. E95-A, No.5, 918-926, May 2012.
[3] “On the Number of Minimum Stopping Sets and Minimum Codewords of Array LDPC Codes”,IEEE Communications Letters,Vol.14, No.7, pp. 670-672, July 2010
[4] “On the Decomposition Method for Linear Programming Decoding of LDPC Codes”,IEEE Trans. on Communications,Vol.58, No.12, pp.3448-3458, Dec. 2010.
[5] “A Novel Fine Code Phase Determination Approach for a Bandwidth Limited Snapshof GPS Receiver”,Proceedings of 2010 IEEE/ION Position Location and Navigation Symposium (PLANS), pp.796-805, Indian Wells, CA, USA, 4-6 May 2010.
[6] “A Self-Adaptive Maximum Likelihood Bit Synchronization Approach for a GPS Receiver”,ION GNSS 2009, pp.219-226, Savannah, GA, USA, September 2009.
[7] “On the Stopping Distance and Stopping Redundancy of Finite Geometry LDPC Codes”, IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, Vol.E91-A, No.8, pp.2159-2166, Oct., 2008
[8] “Digital-Controlled Analog Circuits for Weighted-Sum Operations: Architecture,Implementation and Applications”, IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, E82-A, No.11, pp.2505-2513, Nov. 1999.
[9] “A Wavelet Transform Based ECG Compression Method Guaranteeing Desired Signal Quality”, IEEE Trans. on Biomedical Engineering, Vol.45, No.12, pp.1414-1419, 1998.

◆推薦のことば

推 薦 者:電気通信大学名誉教授 三木 哲也 氏

陳傑氏は中国からの留学生であり、本学大学院博士後期課程を修了後、情報システム学研究科助手、助教授を歴任後、2001年に中国科学院・微電子研究所教授に就任し、同研究所・通信マルチメディアSOC研究室主任教授として現在に至っている。
陳氏の専門は情報通信システム用信号処理技術であり、本学在職中に当時の新技術であったワイドバンドCDMA (Code Division Multiple Access) の研究開発プロジェクトに従事し、ベースバンド処理部の信号処理回路を実現するなど大きな業績をあげている。2001年に中国科学院・微電子研究所の教授に就任し、GPS 受信LSI、マルチメディアプロセッサー、マルチコアプロセッサー、ソフトウェア無線、帯域圧縮など情報通信のキーとなる信号処理技術の研究開発に従事している。これらの研究を通して、陳氏は100 以上の学術的発表、80 件以上の特許申請を行っている。また、中国政府の863先端研究開発国家プロジェクトを含み、種々の研究プロジェクトに貢献している。
一方、陳氏は2004年に株式会社Superpix Micro Technology を創業し、中国初の携帯電話カメラ用200 万画素CMOS イメージセンサーチップを開発しその商品化を行うなど、研究開発型ベンチャー会社の起業に成功している。同社の最近の成果として、中国初の1,200万画素CMOS イメージセンサー チップの開発に成功し、ビジネスでは年間2億5千万個以上のイメージセンサーを出荷するなど、この分野のトップ企業となっている。これらの業績により同社は中国科学技術部によって「イノベーティブ開発型企業トップ100社(100 Innovative Experiment Enterprises)」に選ばれ、中国政府のA級優秀企業として認定されている。
陳氏は、本学国際交流センター主催 第1回国際交流講演会(2010年1月28日)において「中国における研究開発動向について」の講演の実施、本学学生の海外インターンシップ生の受け入れ(2009年から毎年)など、本学の国際交流活動にも大きく貢献している。

以上の様に、陳氏は中国からの留学生として本学での教育成果をベースにして情報通信用信号処理技術に顕著な業績を挙げると共に、中国の科学技術発展に大きく貢献していることから目黒会同窓会賞受賞者に相応しく、ここに推薦する。