調布ネットワーク 25-2
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52調布ネットワークVol.25-2初めて海外のスケッチの旅に出たのは2006年のこと。会社生活を終えてから絵を描くことをすこしきちんとやってみようと、日本の各地をいろいろ巡り始めた。それはそれで楽しかったが、思い切って外国へ出かけてみようといろいろ調べると、スケッチ旅行を専門にする旅行社があるのを知った。数名の友人を誘って初めて出かけたのがチェコであった。なぜチェコかといえば、旅行案内に、古いヨーロッパが残っているという記述があったからである。その時のコースはプラハ→スフィーフォフ→ポヴォツォヴィチェ→チェスキ・クルムロフ→モラヴィスキ・クルムロフ→ブルノ→ペルンシュタイ→プラハ→コスト→プラハ というもの。都会はプラハとブルノくらいであとは本当に辺鄙な田舎。バスで移動するときに見たボヘミアの平原が美しかった。そして初めて絵を描く眼で見る風景は、新鮮で色鮮やかで、夢中になって描いたのを覚えている。照る日も雨の日も風の冷たい日もあったが、描く喜びで夢中だった。ポヴォツォヴィチェでは、欧州の名家クーデンホーフ家に嫁入りした明治の日本女性青山ミツ子の旧居を訪れたり、モラヴィスキ・クルムロフではアールヌーヴォーで有名なミュシャの大作を収めた美術館などめずらしいところも巡った。さて今回の絵は、プラハの代表的景観、プラハ城とカレル橋、時の止まった村チェスキ・クルムロフそしてボヘミヤ農村風景の絵を選んだ。2007年、第4回の個展で初めての外国の風景をメインとした展覧会を京橋のギャラリーくぼたで開催。以降2年おきに、外国の風景を主にした展覧会を開催している。information目黒会事務局との打ち合わせの中で、卒業生で絵を描いていらっしゃる方が数人おられることを知りました。それでは、卒業生展のようなものができたらいいね、という話になりました。この記事をご覧になった方で、賛同いただける方がいらっしゃいましたら、mailをいただければと思います。何人か集まれば実現可能だとおもいますので。世話役はとりあえず私が担当いたします。Mail address yoshihaya@k08.itscom.netPragueBratislavaCZECH REP.SLOVAK REP.スケッチの旅林 義弘(1964―RB)日本スケッチ画会事務局長チャーチル会ヨコハマ会員特別寄稿

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