調布ネットワーク 25-2
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39スマートテクノロジー・フォーラム(STF)2013になっています。4K、8K-TVの開発は臨場感を高めることを目的に開発されています。臨場感を高めるためには、単に画素数を大きくするのではなく、画面が目の前一杯に広がっていること、実際には目の前の広がりの角度を100度から110度に広げることで実現しており、また、目の視力1・0くらいの人が見て画面が粗くならない程度を目指しています。英語ではSuper Hi-Vision、略してSHVと言われ、横の画像数がおよそ8000ということで8Kと呼ばれることもあります。SHVが国際規格として承認されたのが昨年の8月のことですが、そこではUHDTV(Ultra High Definition Television) という名称になっている、とのこと。ただし、UHDTVには4K、8K-TVが含められて言われることがあり、紛らわしくなっています。8Kは画素数が大きいのでカメラを作るのが難しいのだそうです。4Kのカメラで撮った画像をハイビジョンのモニタで見るほうがよりきれいであり、同様に8Kのカメラで撮ったものを4Kのモニタで見るのがきれいだと、興味ある話がありました。(4Kのカメラで撮った素材が今後どんどん増えていけば、家庭にあるTVで高画質画像が見られるようになります。)映像に加え音響にも高技術が開発されています。視聴者の周囲360度すべての方向に、高さにして高層、中層、床面の3層に分けてスピーカを配置しています。アストロデザイン社が開発した機材として、・SHVカラーグレーディング(撮影済みのSHV素材の画質改善を行う)・SHV非圧縮SSDレコーダ(録画再生は非圧縮で行われ画質の劣化や変化がない)・SHV切り出しダウンコンバータ(4Kの映像をハイビジョン信号(1/4)に切り出す)・SHVカメラ画像処理装置・4KLCDモニタ、カメラヘッドなどが紹介されました。8Kのカメラでもかなり小型になっているので、筒に入れて海中での撮影も可能とのこと。これらの機材を使って、Jリーグのサッカーの試合で、「4Kライブ衛星伝送実験」が行われたそうです。(目黒会事務局 大竹幸裕)

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