調布ネットワーク 25-2
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22スマートテクノロジー・フォーラムの第1回を開催致します。これまで移動体通信研究会と称して毎年開催し、昨年は第55回でした。しかし、次に述べます理由から、内容と名称を変えることにしました。ご承知のように移動体通信は、この20年ほどの間に目覚ましい発展をとげ、スマートフォンに代表されるように生活やビジネスに大きな影響を与えるようになりました。スマートフォンは典型ですが、移動体通信を含む情報通信技術、いわゆるICTは、これからの生活・社会のイノベーションの基盤として、大変期待されています。政府の成長戦略においても、ICTの利活用によるイノベーションは特に注目されており、あらゆる産業分野でICTによる「新たな価値の創造」が重要な課題となっています。今までも言われていたことではありますが、エネルギー、環境、農業・食料、少子・高齢化、などの問題が待ったなしの状況になってきていることを考えますと、これらの問題解決に「如何にICTを活用するか」という視点を一層重視した研究やイノベーションが望まれています。移動体通信研究会もこのような状況に少しでもお役に立つようにしなければならない、という議論をこの2、3年しておりましたが、今年度からその狙いに相応しい名称に変更した次第です。そこで第1回のテーマを「社会の再活性化に向けたICTの新たな展開」としてプログラムを作りました。最初に「日本の成長戦略を担うICT」と題して、我が国の情報通信技術政策について総務省の阪本泰男局長に講演していただきます。それに続けてICTの活用に関する3つのテーマについて講演していただきます。これらの講演が、今後の皆様方の活動にお役に立つことを期待しております。また、今後このフォーラムは皆様方の関心の高いホットなテーマに焦点を当てた企画にしていきたいと考えておりますので、積極的にご提案やご意見をお寄せいただければ幸いです。社会の再活性化に向けたICTの新たな展開「移動体通信研究会」から名称変更された、「スマートテクノロジー・フォーラム(STF)2013(目黒会主催)」が、電気通信大学において、2013年9月26日(木)に開催されました。今号では講演抄録と見学会(27日(金)開催)の様子をレポートいたします。スマートテクノロジー・フォーラム(STF)成長戦略としてICTの利活用によるイノベーションが注目されている電気通信大学 名誉教授 三木 哲也2013ご挨拶

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