調布ネットワーク 25-2
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9ヒアリング審査の評価の結果は一般には公表されていませんが、各大学には審査結果が知らされています。本学に対する審査結果は下記のようでした。●審査結果:採択●配分予定額:3億円●ヒアリング審査の結果:A(*)●「研究力強化構想」に対するコメント・これまでの大学改革の取組実績(特に、セクショナリズムを取り除く努力)は、優れている。・状況分析が的確であり、それを踏まえた優れた方針となっている。・構想している制度改革は、優れた取組として評価できる。・物理学(オプティクス)以外の分野に関する強化策について、説明が不十分。●事業の実施に当たり、配慮いただきたい点・研究推進機構の組織体制とURAの配置について、より一層の検討と適切な体制整備を期待する。・ネットワーク型URAの構想について、モデル大学となることを期待する。・URAの組織体制が長期的に維持されるよう、持続的な人材確保・育成が可能となるキャリアパス、職種等の整備に取り組んでいただきたい。*ヒアリング審査の結果欄の見方ヒアリング審査に基づく評点(60点満点)中、・45点以上:A+・35点以上45点未満:A・25点以上35点未満:B・25点未満:C最終審査の結果、次のような22機関に審査の総合点の得点順に補助金が配分されました。補助金額/支援対象機関(北から順に記載)4億円/東北大、東京大、名古屋大、京都大3億円/筑波大、東医歯大、東工大、電通大、阪大、広大、九大、奈良先端大、早大、自然研究機構、高エネ研究機構、情報研究機構2億円/北大、豊橋技科大、神戸大、岡山大、熊本大、慶応大この事業で何をするのか?先に述べたように、この事業の補助金は研究費としては使えません。この事業の最も大きな特徴は、URA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレータ)という新しい職種の人材を雇用して活用することが義務づけられていることです。URAは、研究者の研究プロジェクトの企画・立案、研究費の獲得、研究遂行のマネジメントなど、研究に必要な研究そのものではない活動を支援する専門家です。URAを有効に活用して、研究者が研究力を十分に発揮できるようなシステムをつくることが求められています。本学がこれから実施する具体的な活動は、大学院の強化等ですが、各支援対象機関の研究力強化実現構想の概要が下記文科省のホームページ(注2)に公表されており、本学の計画も掲載されていますのでご参照ください。 おわりに 本学が、研究大学に選定されたことは大方の予想を裏切るものでしょう。しかし、本学の研究者の質の高さと「知のボーダレス化」を柱とする経営戦略がマッチした大きな可能性が評価されたのだと思います。これを機会に身を引き締めて期待に応えうるようさらなる切磋琢磨をしてまいります。目黒会会員におかれましても、倍旧のご支援をお願い申し上げます。(注2)http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/sokushinhi/1339644.htm羅 針盤小さくても光る大学をめざして

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